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ツリークライミングの安全性
樹上作業と高所作業の大きな違いは、アンカーの強度がわからないことです。
高所作業は、主にビルのメンテナンスで使用される技術で、建物の確実に強度計算されている場所にロープなどをかけて作業を行います。しかし、樹木は人工物ではありませんので強度がわかりません。
その為に、最低限自分の道具だけはしっかり管理され規格に適したものを使用します。ヘルメット、ロープ、ハーネス(サドル)、カラビナ、セーフティグラスに至るまで、樹上作業で使用する道具類はすべて海外のとても厳しい企画に準拠したものを使用しています。
また、樹木の自分のぶら下がる場所(アンカー)は、強度だけでなく力学的にかつアンカーまでの組成を考え確実な箇所を使用します。また、登り始めから終わるまで確認を繰り返し作業を行います。
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安全についての資格
樹上作業で必要な資格は現在日本では特にありません。しかし、建設業ではロープ高所作業特別教育ですが、ISOではロープアクセスは樹上作業を目的としていないと書かれています。
そのために、国際組織である国際アーボリスト協会[International Society of Arboriculture(ISA)]のTree Worker/Climber Specialistを取得しています。これは樹上作業でリスクの少ない作業ができることを証明しています。
また、ISAの認められたトレーニング組織アーボリストトレーニング研究所(ATI)のマスター樹護士アーボリストを取得しています。樹木、樹上作業、吊るし切り(リギング)、高木伐採の知識や技術を習得している樹護士アーボリストよりより高度な技術を取得している証明になります。
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樹木医の道具
樹木医として樹上を確認するためにツリークライミングの技術や知識、 空洞部を診断する打診のための木槌、 根系や枝の組成など確認するために鋼棒、病気や昆虫などしっかり同定するためのルーペや顕微鏡 土壌を確認するためのスコップなどを使用して診断させていただきます。